あの豊田章男（現会長）が幼少期にクルマに撥ねられたショックでタイムリープして、トヨタ自動車の創業者豊田喜一郎氏と触れ合い、互いに励まし合い，創業期と現代という、それぞれの困難に見舞われるトヨタに関わり、共に闘うという、かなり奇想天外でファンタジックなストーリーです。
精緻で綿密に散りばめられたエピソードは、膨大な取材による結実に違いなく、企業小説としてもノンフィクションとしても大いに楽しめます。
豊田一族は実名なのに、歴代社長が仮名なのは、ほんの少しだけ悪意も覗けるのが笑えます。
通宝文庫に所蔵しました。
ご興味ある方はご一読を。
