読書日記です。
上中下3巻
貫井徳郎 著
葛藤と慟哭の分厚い人間ドラマを得意とする作家さんが著した長編小説です。
舞台は関東近郊の神生島、おそらく伊豆大島をモデルにしてると思われます。
イチの家の末裔、イチマツが島に幸福をもたらすと言う伝説がストーリーの背骨で、明治維新から現代まで、150年の群像劇です。
最初に登場するイチマツは絶世の美青年。
島中の女性と契り、多くの子孫を残します。
彼ら、彼女らが運命に操られ、全力で努力し、島に禍福を次々にもたらして行きます。
笑える、涙する、感動する、大いに楽しめるエンタメ大河作品だと思います。
こんなのが直木賞とったら嬉しいけど。