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読書日記「罪の轍」
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昭和38年、東京オリンピックを
目前に控えた時代。
北の果て、礼文島から物語がスタート。
お人好しで盗癖のある二十歳の青年が
ズルズル不運に苛まれていく。

舞台は東京へ移り、ドヤ街山谷の
簡易宿泊所を母親と営むうら若い女子、
大学卒の新米刑事も物語に加わり、
ヤクザ、左翼の活動家、新聞記者、等の
キャラがテンポ良く多重に織りなす、
ストーリーはやがて昭和を揺るがす大事件へと極上のミステリーを紡ぎます。

同じ奥田さんの名著ーオリンピックの身代金を彷彿とさせる傑作だと思います。


                      塚田一成

by tuho-nori | 2019-10-10 08:55 | 社長の投稿 | Comments(0)
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