こんにちは、通宝海苔の斉藤です。
みなさん、お正月にはお餅をたくさん食べられましたか？私はお餅を食べるとすぐに胃がもたれるので、ちょっと苦手です。
しかし、私の住む宇土市には、こんな私でも大好きな熊本県では有名（？）な『小袖餅』と言うかわいい名物餅があります。
名前の由来は、昔々の或る日、宇土城主の名和伯耆左衛門尉が独りお忍びで城下に行かれ、茶屋でお餅を食べた後、そのまま立ち去ろうとした際に、茶屋の娘が「餅代を下さい」と言ったそうです。殿様はお金を持っていないので、小袖をちぎって「後でこれを持ってお城に来い。さすれば餅代をとらす」と言って立ち去られました。
小袖の紋でお殿様であることを知った娘は自分の無礼の罰が母に及ぶ事を恐れ、その夜お城に忍び込み「母を救けて私独り成敗して下さい」と嘆願したそうです。
殿様は孝行に感激して、小袖と沢山のお金をくださったそうです。それから娘の孝心と餅の美味をたたえて誰となく『小袖餅』と名付けられたそうです。
一口サイズで柔らかく、あまり甘くもないので男女問わずお奨めです。似たようなもので『宇土餅』と言うのもありますが、きっと元祖と本家みたいなものだと思います。
宇土方面へ行かれる時は、是非お土産にどうぞ。
